仕組み2026.07.21

抽選は操作できない — あるくじの「検証可能な抽選」の仕組み

懸賞の抽選、本当に公正だとどうやって確かめますか?あるくじは「信じてください」の代わりに、誰でも抽選結果を再計算できる仕組み(コミットメント方式+公開乱数)を用意しました。その仕組みを封筒の比喩でやさしく解説します。

懸賞やプレゼントキャンペーンで、こう思ったことはありませんか。「本当に抽選してるの?」

当選発表は運営の中で行われ、外からは見えません。「厳正な抽選の結果」と書いてあっても、それを確かめる方法は普通ありません。結局のところ、私たちは運営を「信じる」しかない——懸賞というものが昔から抱えてきた、構造的な問題です。

あるくじは、毎日賞金の抽選をするアプリです。だからこの問題から逃げられません。そこで私たちは、「信じてください」と言う代わりに、「計算して確かめてください」と言える仕組みを作りました。この記事ではその仕組みを、専門用語をなるべく使わずに説明します。

比喩で先に: 「封筒に入れて、先に渡しておく」

競馬の予想屋が「昨日のレース、当ててたんですよ」と言っても誰も信じません。でも、レースの前に予想を封筒に入れて封をし、あなたに渡していたらどうでしょう。レース後に封を開けて予想が合っていたら、それは本物です。あとから書き換えることは、封筒があなたの手元にある以上できません。

あるくじの抽選は、この「封筒を先に渡す」を数学でやっています。順番に見ていきます。

ステップ1: 抽選の前に、参加者リストの「指紋」を公開する

毎日の抽選の前、参加者全員の番号リストが締め切られて確定します。このとき私たちは、リスト全体から計算されるハッシュ値を、その場で公開します。

ハッシュ値というのは、データの「指紋」のようなものです。リストの中身が1文字でも変われば、指紋はまったく別の値になります。つまり、先に指紋を公開してしまえば、後からリストをこっそり書き換えることはできません。書き換えた瞬間、公開済みの指紋と合わなくなるからです。

これが「封筒を先に渡す」に当たります(技術的にはコミットメント方式と呼ばれます)。

ステップ2: 抽選のクジ引き役は、運営ではなく「世界の公開乱数」

リストが固定できても、まだ疑問は残ります。「リストの中から誰を当選にするかは、結局運営が選べるのでは?」

そのとおりで、抽選に使う乱数を運営が自由に決められるなら、都合のいい結果になる乱数を探すことができてしまいます。そこであるくじは、乱数の種にdrand(ドランド)という国際的な公開乱数サービスの値を使います。drandは世界中の複数の組織が共同で運営していて、30秒ごとに誰にも予測できない乱数を発行し、誰でも取得できる仕組みです。

あるくじは、「何時何分のdrandの値を使うか」を、リストの指紋と一緒に事前に宣言します。その値は抽選の瞬間まで誰にも(私たちにも)わかりません。つまり、リストは事前に固定され、クジ引きの乱数は外部から来る——運営が結果を選ぶ余地が、どこにも残らない構造です。

ステップ3: 誰でも同じ計算をして、同じ答えにたどり着ける

最後の仕上げです。「固定されたリスト」と「公開された乱数」から当選番号を選び出す計算は、**公開された手順(プログラム)**で行われます。同じリスト、同じ乱数、同じ手順なら、誰が計算しても必ず同じ当選番号になります。1等も、追加の当選番号(2等や副賞)も、すべて同じ計算の続きで決まります。

あるくじの検証ページでは、毎回の抽選について「リストの指紋」「使ったdrandの値」「計算手順」を公開しています。プログラムに詳しい方なら、ご自身のパソコンで当選番号を再計算して、発表と一致することを確かめられます。詳しくない方も、「確かめられる状態で公開されている」こと自体が、抽選の正しさの担保になります——ごまかせば、誰かが必ず気づける形になっているからです。

「そこまでやる?」に対する私たちの答え

正直、ここまでやっている懸賞はほとんどありません。普通のプレゼントキャンペーンなら「厳正な抽選」の一文で済む話です。それでもあるくじがこの仕組みに実装コストをかけたのは、理由が2つあります。

1つは、毎日お金の抽選をするアプリだからです。年に1回のキャンペーンなら信頼で済んでも、毎日となれば「今日の抽選は本当に公正だったか」が毎日問われます。疑いに毎回言葉で答えるより、数学で一度答えるほうが誠実だと考えました。

もう1つは、運営自身を縛るためです。この仕組みの下では、私たち自身が結果を操作したくてもできません。「操作しません」という約束より、「操作できません」という構造のほうが強い。スポンサー企業に協賛いただくときも、この点は「御社が抽選操作を疑われることも構造的にあり得ません」という安心材料になっています。

まとめ

  • 抽選前に参加者リストの「指紋」(ハッシュ値)を公開 → 後からリストを書き換えられない
  • 乱数は運営ではなく、国際的な公開乱数サービス(drand)から → 運営が結果を選べない
  • 計算手順は公開 → 誰でも当選番号を再計算して検証できる
  • 「信じてください」ではなく「計算してください」。ごまかせない構造そのものが、あるくじの信頼の土台です

仕組みの全体像は「歩数がくじ番号になる」とはどういうことかを、法律面の設計は懸賞アプリは法律的に大丈夫?をどうぞ。

(あるくじ運営事務局)

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